ルルーシュんエンジェル隊出撃!


ルルーシュはまるで掃き捨てるかの様に呟いた。
「全く、今日は休日だぞ」
ジェレミアはそれを聞いて思い出したかの様に喋り出す。
「休日手当ては出るのか?」
キューエルがすぐに憎しみを込めた口調で返す。
「出ない、このオレンジめ」
「何だと!」
ジェレミアが非難の声をあげた時、ロイドはニヤニヤと笑いながら呟いた。
「いやはや、がめついですね。はい」
その時スザクは気付く、前方に広がる宇宙に隙間も無いほどの艦隊と巨大な女性に。
「……ヴィレッタです、でかいヴィレッタです」
艦隊の中央に位置する巨人は言う。
「ナイトメアを盗られ、ジェレミア興は降格?!く、くやしい!」ほんの数旬の間。
「でも……感じちゃう」
頬を上気させ呟いた。
ちなみに宇宙空間なのに股下に位置した艦が愛液をかぶり濡れていたのはまた別の話。
その時艦隊は先走るかの様に攻撃を開始した。

ルルーシュはチェスの駒を回しながら考える。
最適の戦術を。
「情報によると奴はMだ、ならば考えうる戦術は五つ」
彼は考える暗黒の笑みを浮かべ、
ヴィレッタに最小の行動で最大の打撃を与える手を。
艦隊の火線は激しさを増しエンジェル隊の皆が被弾してゆく。
その時、ルルーシュの暗闇が最大限に達しキングの駒は戦場と言う盤面を支配した
「……放置だ」
彼は続ける。
「奴はSに見せかけてはいるが本質的には間違いなくMだ」
ロイドはニヤニヤと歪な笑いを浮かべ。
「なるほど、だから放置ですか?」
「そうだ。全機に通達、攻撃は禁ずる。」
ルルーシュは高らかに笑いながら叫ぶ
「徹底的に放置だ!!」

おしまい

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